マーケティング外注で失敗しないための費用相場と依頼先の選び方

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マーケティングの外注は、社内に人がいないから仕方なく選ぶ手段だと思われがちです。しかし実際には、戦略設計のように難易度が高い領域ほど、外部の知見が成果に直結します。うまくいかなかった事例の多くは、外注という選択そのものが問題ではありません。任せる範囲のあいまいさや、目的と依頼先タイプのミスマッチが引き金になっているのです。

本記事では、マーケティング外注で任せられる業務の範囲から、依頼先タイプ別・施策別の費用相場、契約形態の違いまでを整理します。さらに、依頼先選びで失敗しない5つのポイントと、内製化とは">内製化と比較する際の4つの判断軸も解説します。予算と体制の見通しを立てる材料として、ぜひ参考にしてください。

マーケティング外注とは?外部に任せられる業務と任せにくい業務

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マーケティング外注とは、自社のマーケティング業務の一部または全部を、外部の企業や個人に委託することを指します。ひとくちに外注といっても、戦略の設計から施策の実行、データ分析まで委託できる範囲は非常に広い領域です。一方で、社外に出しにくい業務も確実に存在します。まずは何を任せられるのかを整理しておきましょう。

マーケティング戦略とKPIとは">KPIの設計

最初に検討したいのが、マーケティング戦略とKPIの設計です。市場と競合を分析し、誰に何をどの順番で届けるかを決める工程は、施策の成否を大きく左右します。

社内にマーケティング専任者がいない企業ほど、この上流工程が空白になりがちです。実際、デジタルマーケティング人材を業務委託とは">業務委託で活用する企業への調査では、不足している業務の1位が戦略設計でした。その割合は65.5%にのぼります(キャリーミー調べ・2022年8月・人材不足を実感した87名が回答)。上流を担える人材を外部に求める動きは、決して例外的な選択ではありません。

SEOとは">SEO・広告運用・SNS運用などの集客施策

集客施策は、外注の需要がもっとも多い領域です。専門性が高く、ツールの習熟や運用工数も必要になるため、外部委託と相性がよいといえます。

代表的な委託先の業務は次のとおりです。

• SEO対策・コンテンツマーケティングとは">コンテンツマーケティング

リスティング広告とは">リスティング広告やディスプレイ広告とは">ディスプレイ広告の運用

• SNSアカウントの運用と広告配信

ウェビナーとは">ウェビナーや展示会などのオフライン施策

いずれも施策単位で切り出しやすく、成果の測定もしやすい点が特徴といえるでしょう。まずは1施策から試し、相性を見てから範囲を広げる進め方が現実的です。

コンテンツ制作とデータ分析・MAツール運用

制作と分析も外注しやすい業務です。記事やLP、動画などのクリエイティブとは">クリエイティブ制作は、制作会社やフリーランスとは">フリーランスに切り出せます。

アクセス解析やMAツールの運用も同様です。ツールを導入したものの使いこなせていないという課題は、多くの企業が抱えています。設定・レポート設計・改善提案までを外部に任せることで、導入したツールを実際の売上に結びつけやすくなるでしょう。データを読める人材は採用市場でも希少なため、外注のメリットが出やすい領域です。

外注しにくい3つの業務

一方で、外部に丸ごと任せるべきではない業務もあります。代表的なものは次の3つです。

• 最終的な意思決定:予算配分や優先順位の決定は自社の経営判断に属します

• 社内調整:営業部門や開発部門との連携は、社内の人間でなければ動かしにくい領域です

• 一次情報の提供:顧客の生の声や商品開発の背景は、自社にしか蓄積されていません

これらを外注先に丸投げすると、施策が現場感覚とずれていきます。外注は「実行部隊の確保」ではなく「自社に足りない専門性の補完」と捉えると、役割分担を設計しやすくなります。

マーケティング外注の費用相場と契約形態の違い

外注を検討するうえで、もっとも気になるのが費用でしょう。マーケティング外注の費用は、依頼先のタイプと契約形態によって大きく変わります。同じ「SEO対策」でも、代理店に総合的に任せる場合と、フリーランスに部分的に依頼する場合では金額の桁が変わることも珍しくありません。ここでは相場の見方を整理しましょう。

依頼先4タイプ別の費用感

マーケティングの依頼先は、大きく4つのタイプに分けられます。

依頼先タイプ 得意領域 費用の考え方
広告代理店・支援会社 施策の実行と運用体制 月額固定+広告費に対する手数料
コンサルティング会社 戦略設計・分析 月額固定(比較的高め)
フリーランス・プロ人材 特定領域の実務 稼働時間や稼働日数に応じた月額
マッチングサービス 人材の探索と紹介 成約時の手数料または月額の一部

代理店は体制の厚さが強みですが、担当者の経験値には幅が出やすい面も否めません。一方でフリーランスやプロ人材は、実務経験者を直接指名できる代わりに、稼働できる時間に上限があります。どちらが優れているという話ではなく、必要なのが「体制」なのか「専門性」なのかで選び分けるとよいでしょう。

施策別の費用相場の目安

施策別の相場については、公的な統計が存在しません。各社が公開している価格情報を横断すると、おおよそ次のレンジが目安とされています。

• SEOコンサルティング:月額20万〜80万円程度

• コンテンツ・記事制作:月額10万〜60万円程度

• 広告運用代行:広告費の20%前後、または月額5万〜40万円程度(少額運用では最低手数料が設定されるのが一般的)

SNS運用代行とは">SNS運用代行:月額10万〜50万円程度

• 戦略立案を含む総合支援:月額30万〜100万円程度

あくまで目安であり、媒体によって提示レンジには開きがあります。金額そのものより、その価格に何の業務が含まれるかを確認する姿勢が重要です。

請負契約とは">請負契約と準委任契約とは">準委任契約の違い

費用と並んで確認したいのが契約形態です。業務委託契約は、大きく請負契約と準委任契約に分かれます。

請負契約は、成果物の完成に対して報酬を支払う形式です。LP制作や記事納品のように、完成物が明確な業務に向いています。対して準委任契約は、業務の遂行そのものに対して報酬を支払う形式です。戦略設計や運用改善のように、成果物を一つに定めにくい業務で用いられます。

マーケティング外注では、この2つを取り違えると認識のずれが生まれます。「毎月レポートが出てくるだけで施策が動かない」という不満は、準委任なのに請負の感覚で発注しているときに起こりがちです。

相場を比較するときに見落としがちな3点

見積もりを並べるときは、金額以外に次の3点をそろえて比較しましょう。

• 広告費が含まれるかどうか:運用手数料と広告費は別会計になるのが一般的です

• 稼働時間の前提:同じ月額50万円でも、週1日と週3日では単価がまったく異なります

• 初期費用の有無:戦略設計や初期分析に別途費用がかかる場合があります

前提条件をそろえずに総額だけを比べると、安く見えた依頼先のほうが割高になるケースもあります。見積書の条件を統一して並べ直す作業は、必ず発注前に済ませておきたい工程です。

依頼先選びで失敗しない5つのポイント

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費用感がつかめたら、次は依頼先の選定です。マーケティング外注の失敗は、契約後ではなく契約前の詰めの甘さから生まれます。ここでは、発注前に押さえておきたい5つのポイントを、実務の順番に沿って解説します。

ポイント1:よくある失敗3パターンから逆算する

依頼先を選ぶ前に、まず失敗の型を知っておきましょう。よくあるのは次の3パターンです。

• 目的が共有されないまま施策だけが動き、成果指標が定まらない

• 実績はあるが自社の業種・商材と縁がなく、提案が一般論に終始する

• 稼働時間や連絡手段が決まっておらず、確認のたびに数日かかる

いずれも能力不足ではなく、条件設定の不備が原因です。裏を返せば、この3点を発注前に潰しておくだけで、失敗の確率はかなり下げられます。

ポイント2:実績は「業種×施策」で確認する

実績を確認するときは、施策の実績だけを見ないよう注意しましょう。「SEOの実績が豊富」という説明では、自社で再現できるかどうかは判断できません。

見るべきは、業種と施策の掛け合わせです。BtoBの高単価商材とBtoCのEC商材では、購買までの導線も評価指標も別物になります。自社と近い条件でどんな課題を解き、何をどれだけ動かしたのか。この粒度まで聞ければ、提案の解像度も上がります。守秘義務で社名を出せない場合も、業界規模と施策内容までは説明してもらえるはずです。

ポイント3:発注前に業務範囲・KPI・稼働時間を固める

契約前に固めておきたいのが、業務範囲・KPI・稼働時間の3点です。この3点があいまいなまま始まると、後から追加費用や認識違いが発生します。

業務範囲は「何をやらないか」まで書き出すと明確になります。KPIは最終的な売上だけでなく、外注先がコントロールできる中間指標まで分解しておきましょう。稼働時間は、週あたりの日数や打ち合わせの頻度まで決めておくと安心です。なお、契約手続きの具体的な流れは顧問契約の記事で詳しく扱っています。

ポイント4:取引条件を書面で明示する

条件が固まったら、必ず書面または電磁的方法で明示しましょう。これは実務上の慣習であるだけでなく、法律上の義務でもあります。

2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法では、従業員を使用しない個人や、代表者以外に役員のいない一人法人へ業務を委託する場合、取引条件の明示が義務づけられました。この明示義務は、発注する側の規模を問わず課されます。加えて従業員を使用している発注事業者は、成果物を受け取った日または役務の提供を受けた日から起算して60日以内の、できる限り短い期間内に報酬を支払わなければなりません。1か月以上の業務委託では、報酬の減額や買いたたきなど7つの行為も禁止されています。

さらに2026年1月1日には、従来の下請法が中小受託取引適正化法(取適法)へと改正されました。手形払いの禁止や、価格協議に応じない一方的な代金決定の禁止などが新たに盛り込まれています。マーケティング業務の委託が多く該当する情報成果物作成委託や役務提供委託では、発注側が資本金5,000万円超または従業員100人超の場合に適用されます。外注は発注側にも順守すべきルールがある取引だと理解しておきましょう。

ポイント5:契約後の推進体制をつくる

最後に、契約後の推進体制です。外注先に任せきりにすると、施策の判断が止まり、成果が出るまでの時間が延びていきます。

社内に窓口となる担当者を1名決め、意思決定の権限をどこまで委ねるかを明示しましょう。定例ミーティングの頻度と、そこで何を判断するかも先に決めておくと運用が安定します。前述の調査では、マーケティングのマネジメント人材と長期契約を結ぶうえで重視する要素として、「成果にコミットする人材の見極め」を70.0%が挙げました。関係を成果につなげられるかどうかは、発注側の体制づくりにも左右されます。

内製化と外注の比較|判断を分ける4つの軸

外注か内製化かで迷う場面も多いはずです。どちらが正解かは企業の状況によって変わりますが、判断の軸を明文化しておくと議論が進みます。ここでは、意思決定の場でそのまま使える4つの軸と、両者を組み合わせる考え方を紹介します。

判断軸1:コア業務かどうか

1つ目の軸は、その業務が自社の競争力の源泉かどうかです。競合と差がつく部分は内製に寄せ、標準化しやすい部分は外部に出すのが基本の考え方になります。

たとえば顧客理解に基づく商品企画は、内製で磨く価値が高い領域です。一方、広告アカウントの日々の入札調整は、専門家に任せたほうが成果も効率も上がります。まずは業務を洗い出し、コアと非コアに仕分けるところから始めましょう。

判断軸2:立ち上げのスピード

2つ目は、いつまでに成果が必要かという時間の軸です。採用で人材を確保する場合、募集から入社、立ち上がりまでには相応の期間がかかります。

半年後の商戦期に間に合わせたい施策であれば、採用を待つ選択は現実的ではありません。外部人材であれば、実務経験者に短期間で稼働してもらえます。逆に3年先を見据えた組織づくりが目的なら、時間をかけて採用する判断にも合理性があるでしょう。

判断軸3:ノウハウ蓄積の優先度

3つ目は、社内にノウハウを残す必要があるかどうかです。外注はスピードと専門性を得られる反面、進め方が社内に残りにくい弱点があります。

ノウハウを残したい場合は、契約時に条件として組み込むと解決できます。運用マニュアルの作成やレポートの共有、社内メンバーへの勉強会などを業務範囲に含める方法です。「外注か内製か」の二択で考えず、外注しながら学ぶ設計にすると、この弱点は小さくできます。

判断軸4:採用コストとの比較

4つ目は、正社員を採用した場合との総額比較です。比較すべきは月額の支払額ではなく、採用にかかる費用と時間を含めた総コストになります。

採用では、求人広告費や人材紹介手数料に加え、社会保険料や教育コストも発生します。さらに、採用した人材が期待した成果を出せなかった場合のリスクも考慮しなければなりません。外注は月単位で見ると高く感じられますが、必要な期間だけ専門性を確保できる点は大きな利点です。

内製と外注を組み合わせるハイブリッド型

実際には、内製と外注のどちらかに寄せる必要はありません。戦略設計と意思決定は社内で担い、専門性の高い実行部分を外部に任せる形が、多くの企業にとって現実的な着地点です。

このハイブリッド型であれば、スピードと専門性を確保しながら、ノウハウも徐々に社内へ蓄積できます。まずは1施策だけ外注し、成果と進め方を見ながら範囲を調整していくとよいでしょう。

まとめ:業務委託でプロ人材を活用するメリット

マーケティング外注で成果を出せるかどうかは、依頼先の優劣よりも「誰に何を任せるか」の設計で決まります。任せられる業務と社内に残すべき業務を仕分け、依頼先タイプと契約形態を目的に合わせて選ぶ。そのうえで業務範囲・KPI・稼働時間を発注前に固め、取引条件を書面で明示する。この手順を踏むだけで、よくある失敗の大半は避けられます。

とくに戦略設計のような上流工程では、実務経験のある人材を必要な期間だけ確保できる業務委託が有効な選択肢となるでしょう。キャリーミーには、事業会社で成果を出してきた実務型のプロ人材が1万5千人登録しています。週1日からの稼働にも対応しているため、正社員採用よりも短期間で、必要な専門性だけを確保できる点が特徴です。

自社の課題にどんな人材が合うのか、どの程度の稼働が必要なのかは、状況によって変わります。キャリーミーでは契約開始まで費用は一切かかりません。マーケティング外注を検討する段階での相談も歓迎していますので、まずは気軽にお問い合わせください。

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